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インクルーシブな店づくり

インクルーシブな店づくり

社会と商業施設を取り巻く課題

居心地の良い店づくりをめざすため、日本の社会や商業施設を取り巻く課題を、設備環境(ハード)と接客(ハート)の両面から見える化し、すべてのお客さまに楽しく安心してお買物いただけるよう改善を進めています。

インクルーシブな社会に関するデータを示す図
この図は、インクルーシブな社会に関するさまざまなデータを示しています。高齢者の割合(28.4%)、障がい者の割合(7.4%)、LGBTQ+の割合(8.9%)といった社会統計に加え、商業施設の設備環境や障がい者への接客対応に関する意識調査結果も記載されています。これらのデータは、インクルーシブな店づくりの重要性を視覚的に示しています。

店づくりの取り組み

お客さまとの共創

全国のマルイ・モディ店舗では、商業施設のユニバーサルデザインを進めています。博多マルイの店づくりでは、九州大学や一般社団法人 生き方のデザイン研究所にご協力いただき、障がい者の商業施設における課題をユーザーワークショップ形式で検証するなど、さまざまな方のご意見をうかがい、形にさせていただきました。

「お客さま企画会議」に参加した車イスをご利用するお客さま

「お客さま企画会議」には、車イスをご利用されるお客さまもご参加

トイレの施設診断の様子

株式会社ミライロによる施設診断では実際の使い勝手を検証

電動車イスの方向けの充電スペース

電動車イスの方に安心してお買物いただけるよう充電スペースを完備

1Fと2Fに設置された時報サウンド

1Fと2Fには視覚障がい者の音しるべを兼ねた時報サウンドを採用

多様なお客さまの座り心地に配慮した椅子

フロアごとにイスの高さや機能を変え、多様なお客さまの座り心地に配慮

トイレへの距離を示した案内板

トイレへの距離を表示することで高齢者や車イスをご利用の方へ安心を提供

フードホール「HARA8(はらっぱ)」

2019年、マルイファミリー溝口の2階に、マルイ初となるフードホール「HARA8(はらっぱ)」がオープンしました。

お客さま企画会議を重ねてコンセプトを決定

マルイファミリー溝口では、2017年2月よりお客さま企画会議を実施。「HARA8」のオープンに向けて計529会合開催し、のべ2,700人以上のお客さま及び38社のお取引先さまとともに店づくりを進めてきました。

お客さま企画会議でいただいた「ちょっとずつ色んなものを組み合わせて食べたい」、「中途半端な時間や夕食前などに小腹を満たしたい」といった、時間帯やサイズなどの食における多様なニーズにお応えしています。

HARA8の店内の様子

「HARA8」の店内の様子

お客さま企画会議の様子

お客さま企画会議の様子

Concept Shops

新宿マルイ本館および上野マルイでは、「サステナビリティ」「Well-being」「パーソナライズ」をテーマとしたConcept Shopsを展開しています。Concept Shopsとは、「リアル店舗に出店したいけど、リソースやノウハウがない」スモールプレイヤーの方に、オンラインからオフラインへの最初の一歩を手助けする、丸井の新しい「スペースとサービス」です。売場運営や接客のノウハウを持った丸井グループの社員が常駐・運営しており、人にも環境にもやさしい商品を数多く取り揃えています。

Concept Shopsの店内

お客さまへの発信

丸井グループは、年齢・性別・身体的特徴などを超え、すべてのお客さまに喜んでいただける商品・サービス・店舗のフロントランナーをめざしています。LGBTQの方々を含めた性別や、障がいの有無を超えて楽しんでいただける店づくりを進めています。

東京レインボープライド

2016年、「特定非営利活動法人 東京レインボープライド*1」が主催するイベント「東京レインボープライド2016」に初協賛しました。翌年2017年、レインボープライド会場にてブースを初出展し、「マルイのラクチンシリーズ」の中からシューズ・パンツ・オーダースーツを全サイズご用意し、試着体験会を実施。19.5~27.0cmのパンプス、22.5~30.0cmのビジネスシューズといった幅広いサイズ展開の商品を多くの方に体験いただきました。

2018年には「マルイのラクチンきれいシューズ」の試着体験会に加え、「OUT IN JAPAN*2」の撮影会を開催。丸井のプライベートブランドのビサルノ、アールユーを衣装として提供し、153組179名の方のコーディネートサポートを行いました。

2019年には丸井グループとして初めて企業フロートを出し、パレードに参加。丸井グループオリジナルレインボーTシャツを着用した社員とその家族126名が渋谷の街を行進しました。マルイ店舗ではレインボーフラッグを掲出しました。レインボープライド会場近くの渋谷マルイ・モディ店では東京レインボープライドと共同でLGBTQの方を含めた多様性を認め合う街になるよう、237枚のレインボーフラッグを渋谷公園通り商店街に掲げました。

*1 「らしく、たのしく、ほこらしく」をモットーに、性的指向および性自認の如何にかかわらず、すべての人がより自分らしく、前向きに生きていくことができる社会の実現をめざす団体、およびイベントの総称。
*2 日本のLGBTQをはじめとするセクシュアル・マイノリティにスポットライトを当て、市井の人々を含む多彩なポートレートをさまざまなフォトグラファーが撮影し、5年間で10,000人のギャラリーをめざすプロジェクト。

東京レインボープライド2019 パレードの様子

「東京レインボープライド2019」 パレードの様子

フラッグ掲出をした渋谷公園通りの様子

東京レインボープライドと合同でフラッグ掲出をした渋谷公園通りの様子

東京レインボープライド2021オンラインブース

「東京レインボープライド2021」オンラインブース

プライドハウス東京エポスカード

丸井グループのクレジット事業会社であるエポスカードでは、LGBTQコミュニティ支援の「プライドハウス東京*3エポスカード」を発行しています。お客さまからいただくカード発行料500円が寄付されるとともに、カード利用実績に応じて付与されるポイントも寄付に充てられる仕組みになっており、誰もが簡単にコミュニティ支援の一歩を踏み出せる機会を設けています。

*3 国際スポーツ大会の開催に合わせて、セクシュアリティやジェンダーを問わず、あらゆる人が安心して過ごせる「場」をつくるプロジェクト。

クレジットカード

クレジットカード

プリペイドカード

プリペイドカード

障がい者スポーツとの共創

丸井グループは、日本ブラインドサッカー協会(JBFA)とパートナーシップ契約を締結し、さまざまな共創の取り組みを行っています。

2020年4月、丸井グループの研修センター内に、国内初のブラインドサッカー専用コート「MARUI ブラサカ!パーク」を設置。2021年4月より、パラリンピック競技ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点施設として、5人制サッカー(ブラインドサッカー)の強化拠点に指定されました。

これからも丸井グループは、ブラインドサッカーなど、障がい者スポーツとの共創を通じて、「すべてのお客さま」に向けた取り組みを行っていきます。

MARUI ブラサカ!パーク

国内初のブラインドサッカー専用コート「MARUI ブラサカ!パーク」

クラブハウスに取り入れたユニバーサルデザイン

併設のクラブハウスにはユニバーサルデザインを取り入れています

日本ブラインドサッカー協会(JBFA)選手の皆さま

日本ブラインドサッカー協会(JBFA)選手の皆さま

接客サービスの向上

お客さま一人ひとりのライフスタイルのちがいや身体的特徴など「多様性とは何か?」「すべての人が楽しく過ごせる環境とは何か?」を『考える機会』と、すべての人が楽しく過ごせるために知っておきたい『知識』を学ぶことで、接客(ハート)面からも安心して楽しくお買い物していただける環境づくりに取り組んでいます。

ダイバーシティ研修(サービス介助研修・LGBTQ研修)

サービス介助・LGBTQに関わる必要な基礎知識や考え方を学ぶことで、すべての人が快適に楽しく過ごせる環境を考え、実践につなげています。コロナ禍の状況をふまえ、1人でも多くの社員が受講できるよう2020年10月より、集合研修からオンライン動画研修に変更しました。

マルイグループネット内ダイバーシティ研修ページイメージ

マルイグループネット内ダイバーシティ研修ページ

ユニバーサルマナー検定

多様な方々と向き合うためのマインドとアクションを学ぶ機会として、一般社団法人日本ユニバーサルマナー協会が運営する検定です。障がいのある講師がカリキュラムを監修しているため、安全面だけではなく「心地の良い」「喜んでいただける」洗練された応対を身につけることができます。

3級認定を受けた社員

3級認定を受けた社員