人材開発方針
人材開発方針
基本的な考え方
丸井グループは、「お客さまのお役に立つために進化し続ける」「人の成長=企業の成長」という経営理念を掲げており、「すべての人がしあわせを感じられるインクルーシブな社会を共に創る」ことをミッションとしています。
丸井グループは、社員を社会からお預かりしている大切な人材であると考えています。社員一人ひとりが丸井グループを活躍の場として、さらには、地域や社会の一員としての役割も果たしていくよう、成長を促していきます。
丸井グループでは、社員がめざすべき人物像として「求める人物像」を制定しています。社員一人ひとりが多様なステークホルダーの視点に立ち、相手の想いや痛みを理解できる「共感する力」を育むことが、社会課題の解決をビジネスとして実現する「革新する力」を生み出す源になると考えています。
そのため、年齢、性別、国籍、身体的特徴、性自認、性的指向などにかかわらず互いを認め合い、多様な働き方やキャリア形成を活かすことで、イノベーションを生み出し、多様な社員の活躍や成長を推進していきます。世の中のお役に立てる企業であり続けるために、社員一人ひとりが、さまざまな自発的な学びを通じて知見と視野を広げ、利他の心で物事を見ることができる有為な人材として成長する取り組みを推進しています。
そして、社員一人ひとりの個の力をグループの力へと転換し、経営理念を実現します。
求める人物像
丸井グループは、グループ社員がめざすべき人物像として、「求める人物像」を制定しています。
共感する力をベースに、
革新する力を合わせ持つ人を求めています。
丸井グループは、「お客さまのお役に立つために進化し続ける」「人の成長=企業の成長」という経営理念に基づき、誰も置き去りにされることなく、すべての人が「しあわせ」を感じられるインクルーシブな社会を共に創ることをめざしています。
この実現のためには、すべての社員が多様なステークホルダーの視点に立ち、相手の想いや痛みを理解できる「共感する力」が何よりも大切です。社員一人ひとりが売場を経験し、目の前のお客さまに接することで培ってきたこの「共感する力」こそがお客さまをはじめ、社会課題の解決をビジネスを通じて実現する「革新する力」を生み出す源になると考えています。
共感する力
相手の立場に立ち、想いを共有し理解できる人
- 人が好きで、人に喜んでもらうことに喜びを感じられる人
- 一人ひとりの想いや痛みと向き合うことができる人
- 世のため人のために、お役に立ちたいという想いを持つ人
革新する力
「自分の頭」で考え、自ら行動する習慣のある人
- 目標を持ち、さまざまな学びを通じて、成長し続けることに意欲的な人
- 人がやっていないことに挑戦できる人
「変化や違い」を楽しむことのできる人
- 世の中や環境の変化に気づき、自らが変わることに前向きな人
- 多様な立場や意見の違いを受容れられる人
実現する仕組み
丸井グループにとって人材は将来の企業価値の源泉となる無形資産であると考え、積極的に人材に投資を行います。
丸井グループでは、すべての社員が純粋持株会社である株式会社丸井グループに採用され、グループ共通の人事・賃金制度、労働時間のもとで各グループ会社に配属されています。
そして、「手挙げ*」を基盤に、職種変更、出向、評価制度をはじめとする仕組みによって、社員一人ひとりの成長を促していきます。また、年齢、性別、国籍、身体的特徴、性自認、性的指向などにかかわらず互いを認め合い、活力高くイキイキと働く個人と組織づくりを重視することで、この仕組みの実効性を高めています。
1-1. 「手挙げ*」
丸井グループは、イノベーションを創出し続ける企業をめざしています。そのために必要なことが、自律的な組織を事業の基盤とすることであり、この自律的な組織は社員の自主性によりつくられると考えています。そのため、社員自らの意志で挑戦する自主性を促す「手挙げ*」を推奨します。経営にとって重要なテーマを議論・対話する場をはじめ、さまざまな学びの場、新規事業創出、職種変更など幅広い機会を設けています。
* 参加意思を持った社員が、自ら機会に応募・申請すること。全グループ社員が対象。
1-2. 職種変更・出向
丸井グループは、個人の中の多様性や組織の変革につながる仕組みとして、グループ会社間人事異動である「職種変更」を行います。個人の気づきを、組織変革や事業のイノベーションにつなげることで、経営理念を実現します。
また、投資先を中心としたスタートアップ企業への「出向」により、将来を見据えた新規事業の創造につながる視野を養い、個人の裁量で意思決定する機会を多く経験し、異なる知と知が融合することで、オープンイノベーションを実現していきます。
1-3. 評価・フィードバック・進捗確認
丸井グループは、社員一人ひとりの成長が企業の持続的な成長につながるよう、中長期的な視点に立った評価制度を整備しています。人事評価は、経営理念に基づく主体的な取り組みや個人の成長を促す「バリュー評価」と、チームごとの期間実績である「パフォーマンス評価」として行います。「バリュー評価」はチーム内での360度評価をふまえ、評価会議で決定します。そして、社員一人ひとりの課題確認と改善の方向性を確認する機会として、進捗確認(四半期に1度)とフィードバック(半期に1度)を、すべての部署で上司との対話により実施します。以上の取り組みを、気づきや学びを得る場とし、一人ひとりの今後の成長へとつなげます。
1-4. 社内昇格制度
丸井グループは、能力・資質を十分に発揮し続け、企業価値向上に貢献する人材を積極的にリーダーとして登用します。登用は、年齢、性別、国籍、職歴などを問わず、公正公平に行います。
1-5. 次世代経営者育成プログラム
丸井グループは、公募制の次世代経営者育成プログラムを行っています。参加者は1年間のプログラム終了後、協業先への出向や戦略・企画部門への配置を通じて、将来を見据えた新規事業の視野を養い、個人の裁量での意思決定を多く経験させることで、次世代リーダーとしての成長を促します。
2. マネジメント体制
丸井グループでは、「丸井グループ人材開発方針」に基づき、取締役会・経営会議で、自社の取り組みを適宜レビューし、業務プロセスへ反映することで、人材開発のマネジメントを強化します。また、人事制度改定、組織改編などにおいては、丸井グループ主管部署や事業会社およびマルイグループユニオンが連携し、取り組みや適正さを確認します。また「丸井グループ人材開発方針」についても毎年見直しを行い、社内理解浸透の取り組みや、目標数値および進捗について適時情報開示を行います。
2021年3月制定
株式会社丸井グループ
代表取締役社長 代表執行役員
青井 浩

*1 共感する力:相手の立場に立ち、想いを共有し理解できる人
*2 革新する力:「自分の頭」で考え、自ら行動する習慣のある人。「変化や違い」を楽しむことのできる人
丸井グループは、将来世代を含むすべての人の「しあわせ」を拡大するというミッションを実現するために、2050年を見据えたビジョンと3つのビジネスの長期目標を定めました。これらを実現するためには、想いを共有して相手を理解できる「共感する力」と、自ら行動する「革新する力」を育む組織風土の足固めがさらに必要と考えています。
長期目標では、共創を基盤とした「革新する力」を育む組織風土や人材投資を重視するとともに、社外との共創を通じて、将来世代と共存する選択肢を広げていきます。