「小売の民主化」
実現に向け、
プロダクトマネジャーを
任されるやりがい。
株式会社丸井
テナントサクセス推進室
2011年入社/文学部卒
自分に合うサイズのシューズを探していた学生時代、マルイの店舗で希望の商品に出会い、おしゃれを楽しむ機会を得る。その体験から丸井グループに好感を持ち、ビジョンや取り組みにも共感して入社。レディスシューズのショップ運営からキャリアをスタート、入社6年目以降はEC事業でバイヤーやWEBマーケティングを経験。『OMEMIE』には企画から携わっている。中学時代からソフトテニスを続けており、体力向上とリフレッシュは欠かさない。
私が所属しているテナントサクセス推進室では、2022年から『OMEMIE』(※)というオンライン出店サービスを展開しています。「小売の民主化」というビジョンを掲げ、マルイ店舗への出店検討から契約までの手続きをすべてオンラインで行えるという丸井独自のサービスです。小規模な事業者さまから見たとき、誰でも簡単に開設できるネットショップに比べ、リアル店舗への出店というのは手続きが非常に煩雑かつ情報が公開されていないという課題がありました。例えば、出店における賃料はクローズにされていて、商談するまでは分からない、ということは珍しくありません。また、リアル店舗の運営に欠かせないスタッフ・什器・物流などに関する知識をお持ちでない事業者さまもたくさんいらっしゃいます。そこで『OMEMIE』では、区画ごとの情報や賃料をサイト上ですべてオープンにし、私たちがマルイ店舗の運営で培ったノウハウを提供する体制を整えました。長期の契約を結ぶもよし、イベントなどの短期出店もよし。リアル店舗に出店したいと思うすべての事業者さまに、情報も機会も平等に提供する「小売の民主化」が幕を開けたのです。 ※マルイの出店サービスのOMEMIEのサイトは⇒こちら
私は『OMEMIE』のプロダクトマネジャーとして、UI/UXデザインを担当しています。Mutureさま(※)や共創投資先であるCOUNTERWORKSさまと一緒に、ユーザーの体験価値の設計から実際のサービスデザイン、抽出した改善点のサイト実装などを進めています。まだ社内に知見が溜まっていないUI/UXの分野で、課題が見つかったらすぐに専門家に相談できること。そこで得たアドバイスを手元にあるプロダクト=『OMEMIE』ですぐにテストや実践ができること。この2つが成立している環境は、丸井グループ内でもなかなかありません。またさまざまなプロジェクトを推進するプロジェクトマネジャーは多く活躍していますが、総合職として職種変更を繰り返していく丸井グループには「プロダクトマネジャー」というポジションはこれまで存在しておらず、任されるのは前例がありません。それぐらい『OMEMIE』は丸井グループの中でも共創により生み出されたプロダクトとして独自性が高く、進化を期待されているなか、マネジャーとして自身が推進できるのはやりがいが大きい仕事だと感じています。 ※株式会社Mutureとは株式会社グッドパッチさまと丸井グループが共創し、2022年4月に企業のDXを多方面から推進することを目的に設立した合弁会社です
テナントサクセス推進室に異動する前、私はレディスシューズのショップ運営や出店の企画や、ECサイト『マルイウェブチャネル』のバイヤーやマーケティング業務を経験しました。これまで培ってきたユーザーインタビューをマーケティングに活かした経験や、システムに関する知識は、UXの領域で活かせるという手応えがあります。一方でUI、つまりサイトの見た目や使い勝手についての知識はまだまだこれから勉強が必要だと感じています。また、これまでは1週間〜1・2ヶ月後を見越して業務に取り組むことが中心でしたが、テナントサクセス室では業務のスパンが違います。小売事業の未来を考えることが前提ですから、5年先を見越すことは当たり前。そこから1年後、半年後、3ヶ月後と分解して組み立てていくのです。単なる売上・利益といった数字だけを考えるのではなく、「5年後の組織がどうなっているか」についても全員で目線を合わせて仕事に取り組むことを大切にしています。これまでに経験したことのない新しいノウハウを身につけるチャンスと捉え、今は働きながら日々学びを深めている最中です。
丸井グループは異動が多く、その中でも私は異動が多いほうだと思います。大きく分ければレディスシューズの企画とEC事業ですが、それぞれ事業部内ではこまかな異動が多数ありました。ジョブローテーションによって環境が変わるたび、新しい環境に適応しつつ、以前の経験や自分の長所を最大限に発揮していく。そんな適応能力を磨けたと感じています。もう一つ、ジョブローテーションがいいなと思うのは、管理職を含めて全員が異動を経験する点です。役職に関係なく、「異動したてのドキドキ」を味わうので、どの部署でも異動者の受け入れ体制が整っていて、異動者が持つ違和感や意見をしっかりくみ取る文化が定着しています。つまりジョブローテーションとは、異動する本人と異動者を受け入れる部署、それぞれの成長を促す効果があると私は考えています。そのおかげでしょうか、私は10年以上勤めていますが、今まで職場の人間関係で深く悩んだことは一度もありません。
「小売の民主化」に向けた『OMEMIE』のサービスは始まったばかりですが、丸井グループがめざすインパクトにすべて直結している、と日々実感しています。サステナブルテナントの誘致・将来世代の出店支援・好きを応援するイベントなど、『OMEMIE』にはさまざまな可能性があります。その大前提にあるのが「売らない店」という丸井グループ独自の戦略です。「売らない店」とは、店舗での売り上げのみを目的とするのではなく、体験価値を提供する場所としてリアル店舗を捉えるビジネスモデルを展開しています。『OMEMIE』では、ドローンなどの体験教室、カードゲーム対戦、ホビー、デジタルアートなど、商品の販売だけではない幅広い領域の事業者さまにご利用いただいています。通常、出店する際は店舗で発生した売上に応じた歩合を賃料として支払うのが業界の常識ですが、『OMEMIE』では賃料が定額なので歩合の負担がありません。その結果、さまざまな事業者さまに出店していただくことが可能となるのです。取り組みのすべてが丸井グループのインパクトに直結する『OMEMIE』のプロダクトマネジャーとして、私は事業者さま、そしてお客さまのしあわせを実現していきたいと考えています。
※所属およびインタビュー内容は2023年2月時点の内容です