生活に寄り添う
アプリをめざし
徹底したお客さま視点で
UI/UXをデザイン。
株式会社エポスカード
フィンテック事業推進部 ライフスタイルアプリ担当
2021年入社/経済学部経済学科卒
小売業界とIT業界を中心に就職活動を行う中、丸井グループのビジネスを通じた社会課題の解決に取り組む姿勢、社会の変化に応じて絶えず考え方を変える柔軟さに魅力を感じて入社。マルイ店舗でのOJT研修を受けながら、新社員プロジェクトでフィンテックに興味を持ち、フィンテック領域への配属を希望する。昔から新しい環境に飛び込んでいくことが好きで、今は居酒屋開拓に夢中。
「ライフスタイルアプリ」(以下、LSアプリ)は、エポスカード会員さま向けのスマートフォンアプリです。以前のアプリはご利用明細や次の支払日などを確認することに重きをおいていたものでしたが、2021年に、お客さまの生活に寄り添い自分に合ったお金の使い方を提案し、ライフスタイル全般をサポートすることをめざしてLSアプリをリリース。設定した利用額を超えたら、通知が届き、使いすぎにもすぐ気づける「めやすアラート」機能や、万が一使いすぎてしまった場合も、シミュレーションしながらリボ変更や分割変更をする事で、自分にとって最適なお支払い方法で支払い金額を調整できる「ピンチ回避」機能などを搭載しています。また、エポス未入会の方の「カードが届くまで待てない、すぐ使いたい」というニーズにお応えするため、即時審査即時発行ですぐにカードを利用できる「エポススマホカード」という機能も実装しました。私は、お客さまにエポスカードを使い続けたいと思っていただくために、お客さまの理想のジャーニーを描き、伝えるべき価値を常に考えながら開発・分析を行っています。また、開発には私の部署だけでなく、さまざまな部署が関わっており、UI/UXの構築に向けて協力しながら進めています。
私たちLSアプリ担当は、Muture(※)さまと一緒に、一つのチームとして業務に取り組んでいます。Mutureさまは、デザインとデジタルの力でDXを加速させるために誕生した会社です。LSアプリでの体験をより良いものにするために、2022年から伴走していただいています。それ以前の私たちは、実現したいことをどう画面に落とし込むかというところから考え始めていたのですが、伴走がスタートしてからは大きく変わりました。「その変更は、本当にお客さまのためになっているのか?」「お客さまにどんな体験をしてほしいのか?」というお客さま視点での「体験設計」の大切さに気づかされ、仕事の進め方を見つめ直すきっかけになりました。今ではLSアプリに関わるすべての人が、それぞれの部署の垣根を乗り越えて、「お客さまのために」ということを常に考えながら開発に向き合っているように感じます。 ※株式会社グッドパッチさまと丸井グループが共創し、2022年4月に企業のDXを多方面から推進することを目的に設立した合弁会社です(株式会社Muture公式HP https://muture.jp/)
最近議論になったのは、先に紹介した「ピンチ回避機能」に関するものです。「想定していた利用額を超えてしまった」「このままでは支払いが厳しくなる」そんな“ピンチ”を迎えたお客さまにどうアプローチするべきか?が議論のテーマでした。以前であれば、分割払いやリボ払いを提案しようという話になっていたと思います。でも今は、お客さまが置かれている状況をさらにしっかり考えようという話をするようになりました。クレジットカードの利用に慣れていないお客さまは、どちらを選べばいいかわからないはず。迷っている中、気づいたらいつの間にか支払い方法の変更期限を過ぎて、キャッシングしか選べなくなるかもしれない。このようにお客さまの状況を見つめ、最適なご案内につながるUIを全員で検討しました。システムの担当、収益管理の担当、キャッシングの担当、法務担当…。文字通り全員で意見をすり合わせ、曖昧さを残さない議論を何度も重ねました。お客さま視点に立った体験設計の前では、部署も社歴も関係ないことを感じた瞬間です。
私は大学時代にマーケティングを学んだことから、もともと小売に興味を持っていました。丸井グループに入社を決めた後も、漠然と店舗運営やリーシングなどへの興味を持ち続けていました。そう思っている中、新社員研修で丸井グループの未来について考えるプロジェクトがあり、私のチームではフィンテックについて研究することになりました。そのプロセスの中でフィンテック事業への関心が高まり、知識を深めていきたいと考えるようになりました。店舗でのOJT期間を経て、希望が叶い現在の部署に配属。また、手挙げで参加したDX研修ではノーコードツールを使ったアプリ開発を経験し、デジタル領域への興味も湧いてきました。プロジェクトメンバーそれぞれの脳内にあるものを、デジタルという共通言語で可視化し、新しい価値を生む。それは本当に刺激的な体験でした。小売、フィンテック、そしてアプリ開発。本来であれば、何度か転職しなければ得られないような経験を、丸井グループでは入社してたった2年間ですべて味わえたことが、自分の成長につながっていると感じています。
Mutureさまとの伴走は、私のような若手にとって勉強になることばかりです。この貴重な経験の中で学んだUI/UX設計の知見を活かし、自分たちだけで進める時が来てもお客さまにとって最適なサービスを常に提供し続けられるようにしなければなりません。関係各所に対して私たちLSアプリ担当がさまざまな提案をできるよう、日々の学びを一過性のものにするのではなく、きちんと振り返り自分のスキルに応用できるよう意識しています。8人メンバーの半分以上が入社5年未満の若手ですが、年代が近いこともあり活発に対話が行われています。お互いに困っているときは素直に言い合い、一方で難しいテーマにも怯まず「一度やってみよう」とポジティブに向き合う姿勢を持っています。この頼もしいメンバーとなら、互いに支え合いながら、お客さまに寄り添うLSアプリを一緒に作っていける。そんな確信を持って仕事をしています。
※所属およびインタビュー内容は2023年2月時点の内容です