遊びのように
ワクワクできる。
そんなビジネスを
「好き」で実現させていく。
株式会社丸井
開発イベント部 イベント課
2020年入社/融合理工学府建築学コース 修了
大学院で建築学を専攻。学内外の実践的な経験を通して多くの人と接点を持つことで“ワクワクを生み出す”楽しさを実感。大学院修了後、多種多様な職種を経験できるチャンスを求め、丸井グループに入社。新入社員時代に店舗イベントの運営に携わり、目の前のお客さまに“ワクワクを届ける”仕事をしたいと現在の部署に希望を出し、異動する。趣味がたくさんあり、好きなこと・気になっていることから仕事に活かせないかと常にアンテナを張っている。
マルイ店舗内のイベントスペースで行われるさまざまなイベントを企画する現在の部署では、総勢約30名が所属し、さまざまなカテゴリー別に担当が分かれ業務にあたっています。私は「食」のカテゴリーを担当し日々お取引先さまを開拓しています。ただ交渉を進めるのではなく、テーマやコンセプトを考えイベントを企画し、提案していくことを大切にしています。特に食のカテゴリーは、季節によって変わる旬の食品や、バレンタインやクリスマスに代表されるカレンダーイベント、そしてグルテンフリー、ビーガン等に代表される社会的なテーマ等、材料には事欠きません。お取引先さまとお話していると、とても素敵なブランドにもかかわらず、リアル店舗での商売経験が無く、イベント出店に自信がないとおっしゃるお取引先さまも多いです。そういうとき、私はそのようなお取引先さまにもぜひ出店頂きたいと思い、心理的ハードルを下げることを目的に、できるだけ多くの一緒にご出店頂ける可能性のあるようなブランドを探し、お声がけするようにしています。複数ブランドの集合イベントにすることで“お祭り感”を出して盛り上げれば、お取引先さまが安心して出店することができ、その結果ブランドのファンであるお客さまも喜んでくださることにつながるのです。イベントの開催に協力してくださった社内外の方々とのネットワークができ、それが次の仕事につながっていくことも、この仕事の魅力だと感じています。
イベントを企画するうえで、私は自分の「好き」という熱意を原動力にしています。例えばキャンプ。私は小さい頃からキャンプが好きで、今もキャンプに出かけますし、世の中的にキャンプ人気が高まってきていると思います。その中で丸井の強みを生かしたキャンプイベントを作りたいと考え、キャンプアニメイベントとの同時開催を計画しました。イベントの担当の壁を越えてアニメ担当に相談をし、開催時期の調整まで店舗と連携をとることでイベントの企画を推し進めました。出店したいと思うお取引先さまやイベントに来たお客さまの“ワクワク”の最大化のため、今は運営面を調整しています。しかし、「好き」という気持ちだけではイベントを成立させることは難しいとも感じています。遊びのようにワクワクしながらも、ビジネスとしてしっかりと成立させることが重要です。経験が浅くつい熱意が先行しがちな私は、「好き」を原動力にしつつ、周りへの働きかけ方や巻き込み方を学び、ビジネスとして実現させていく力を磨いていこうと考えています。
自分の「好き」の範囲を広げるため、積極的に外出して刺激を受けることを大切にしています。各商業施設はもちろん、業界別に行われる展示会、お取引先さまの店舗、プライベートのお出かけでもちょっとしたマルシェを見つけたら立ち寄ります。私のチームでは、自分の行動をスケジュールアプリに登録しておけば、いつどこに外出しても自由です。入社2年目に異動してきたばかりの頃は、その自由さに戸惑いました。どう情報を探すのか、どう動けばいいのか、見当がつかなかったからです。でも、パーソナルコーチとしてついてくれた先輩が私に寄り添い、背中を押してくれました。「一人で悩まないで何でも言っていいよ」「マニュアルはあるけれど、困ったらすぐに電話してね」。やる気だけは人一倍ある私の欲求を感じ取り、想いや行動をすべてアウトプットさせ、受けとめてくれたのです。そしてやり過ぎたときにだけ、ピシャッと指摘してくれる。そんな信頼できる先輩がいてくれたから、行けるところまで自分の力で突き進むという私らしい仕事のスタイルを獲得できたと思いますし、自由さを最大限に活用して成長することができていると感じています。
別の角度から大きな学びを得る機会もありました。それは共創投資先のライフイズテックさまとの共創チームに所属し、「アプリ甲子園」というイベントの企画・運営に携わったときのことです。全国の小中高生がエントリーし、開発したWEB・スマートフォン向けアプリを発表する大会のイベント化に、私は企画から参加しました。学生が全力で取り組んできた成果を発表する大会にいかに多くの人に興味を持ってもらうか。プログラミングという真面目そうなテーマに、どのような“お祭り感”を持たせることが効果的か。丸井グループのスタンスを伝えるにはどうすべきか…。あらゆる視点で考え抜き、全体を俯瞰した高い視座での企画提案が求められるプロジェクトを経験したことで、本業での提案がブラッシュアップされました。アジェンダの組み方や説明の仕方はもちろん、お取引先さまの世界観や事業内容、サービスやプロダクトへ踏み込み、深く理解したうえで企画を提案するようになりました。自分の「好き」に当てはまるブランドさまに店舗に出店していただくだけではなく、お取引先さまと一緒にイベントを創り、お客さまに喜んでいただく。その大切さにも改めて気づくことができました。
学生の皆さんには、ワクワクすることを止めないでほしいですし、自分の「好き」を追い求め続けていってほしい、と心から思います。「こうでなければいけない」「ちゃんと考えてからではないと…」そういうことは社会人になってから学べばよく、私自身がそうでした。自由に動ける、自分のことを一番に考えることができる学生時代こそ、本当の自分を知るためにたくさんの経験をするチャンスです。悩むより、とりあえずやってしまいましょう。仕事の原動力となるのは、企画力や実現性、収益性などよりも、「好き」を追い続けたときに養われた感動や熱量だと私は考えています。私も周囲に「この企画、めちゃめちゃ楽しくないですか!?」と熱意を持って伝えるようにしています。そうすると仲間が増え、自然とコミュニティが生まれてくるものです。最後に皆さんへ一つだけ具体的なアドバイスを。気になったことや感動したことは写真やメモを取っておくと覚えていられるし、そのときだけの体験にならず、意外なところで仕事の役に立つことがあります。毎日の何気ないこともいつか自分の成長につながりますので、日々いろいろなことにチャレンジしていってください!
※所属およびインタビュー内容は2023年2月時点の内容です