メンバーの個性を
活かしながら
D2Cブランドとお客さまの
コミュニティを共創していく。
D2C&Co.株式会社
共創メディア担当 事業管理担当 課長
2008年入社/大学院工学部デザイン工学科修了
チャレンジの選択肢が多く、柔軟にキャリアを積んでいける環境に魅力を感じて入社。レディスアパレルの販売・バイヤーなどを経て営業企画部に異動し、新店立ち上げのコンセプトづくりやインバウンド企画の販促業務に携わる。その後、EC事業部でエポスカード会員施策の企画を担当。現在担当している『5PM Journal』の構想からローンチに携わり、現在に至る。自宅では3匹の猫と暮らしている。趣味はぬか漬け作りで、漬けるものとぬか床それぞれの味覚の変化を味わうのが楽しみ。
私が所属するD2C&Co.は、D2Cブランドさまのエコシステムを発展させることを目的に、丸井グループのリソースを活用しながらD2Cブランドさまとのさまざまな共創を推進しています。D2C=売り手、お客さま=買い手ではなく、D2Cブランドさまとお客さまがコミュニティ、パートナーとして「想い」を共有する。これまでになかった新たな関係を創り出すことで、D2Cブランドが世の中に広がっていき、お客さまの自分らしい消費やライフスタイルが実現し、一人ひとりがしあわせを感じられる世界に…と考えています。私が担当している『5PM Journal』は、すてきな価値観を持つD2Cブランドさまと、その価値観に共感するお客さまとの接点を生み出すキュレーションメディアです。丸井グループにはリアル店舗、ECなどさまざまなお客さまとのタッチポイントがあります。一方でメディアは、店舗やECだけでは伝えきれない、それぞれのブランドの文脈や解釈を発信することができる点がユニークで魅力的だと感じています。だからこそ、私たちがお客さまに本当にお勧めしたいD2Cブランドさまを、私たちの言葉と解釈で『5PM Journal』を通じてお客さまへお伝えしていこうと考えています。
私は現在、課長として『5PM Journal』の運営と、D2C&Co.の財務・総務などの事業管理という2つの領域をマネジメントしています。後者については未経験のため、実務に詳しいメンバーに助けられながらのマネジメントです。逆に前者は、過去にリーシングやWEBマーケティングで培った経験を活かせていると感じます。『5PM Journal』は“サステナビリティ”、“ウェルネス”、“クラフトマンシップ”など大切にしたい5つの価値観に合うブランドを厳選。私たちと想いが重なるD2Cブランドさまの、プロダクトへの偏愛やブランドのストーリー、未来への願いなどを丁寧に汲み取り、記事で紹介しています。また、ブランドの魅力を体験に落とし込んだオフラインイベントも行っていて、リアルの場だからこそ叶う認知拡大、ファンづくりのお手伝いも行っています。そういった仕事を続けていると、時々、自身の価値観とも強く共鳴するD2Cブランドさまと出会う機会があります。今では共鳴が高じて、とあるD2Cブランドさまの活動に副業で関わることもしています。
『5PM Journal』には構想段階から参加しました。新規事業を手がけてみたいという希望が叶っての異動です。私はそれまで、既存のサービスを「1から10へ、10から100へ」拡大する経験は積んでいました。しかし、新しくサービスを生み出す「ゼロから1へ」の経験はなかったため、挑戦してみたいと思い、希望を出しました。未経験のことに前向きに挑戦する気持ちになれたのは、「学び」を通じて壁を乗り越える経験があったおかげだと考えています。30歳の頃、昇格とともに、それまで経験していた営業系の担当ではなく、初めて企画系の担当に異動しました。程なくして、店舗の改装テーマやユーザー調査の企画を任されることになったものの、自分の組み立てではどうにも話が通じず、仕事がうまく進まないという壁にぶつかったのです。思い悩んでいたところ、信頼できる先輩の勧めもあり、私はMBAを取得できるビジネススクールに通い始めました。上司の理解もあり、仕事と通学を両立しながら、ロジックの組み立て方、数字の分析手法、マーケティングのフレームワークなどを体系的に学べたおかげで、自分で組み立てた企画を進めていくことができるようになりました。「学び」が未経験の壁を乗り越える力になるとわかり、新規事業にチャレンジする力が湧いてきたのだと思います。
とはいえ、一人だけでは何もできないことはよくわかっています。私が壁を乗り越えることができたのも、先輩、上司の理解やサポートがあったからこそ。課長に昇格した今は、「次は自分がメンバーの力になる番だ」と自覚しています。そのために、メンバー一人ひとりと対話をし、考えていることや個性を見つめる時間は惜しまないようにしています。例えば、私からメンバーにお願いして、毎月一人1時間程度、1対1の「ザツダン」する時間を設けてもらっています。内容は、仕事寄りの話から本当に雑談に近いものまでさまざまですが、そこでその人の個性の解像度を上げることを強く意識しています。
これは私の持論ですが、人の個性は、状況によって長所になったり短所になったりする側面があると思います。例えば、私は「非常に飽きっぽい」人間なのですが(笑)、角度を変えると「変化に敏感でスピード感がある」と見ることもできます。個性を正しく捉えることで、その人の個性を長所として活かしていく道筋を見つけ、力添えをしたい、と考えています。そして一人ひとりが個性を活かしながら、のびのびと創造性を発揮できる職場──そんな職場をめざしています。
私のこの考え方は、周囲の先輩、上司はもちろん、人を信頼し応援する丸井グループの風土のなかで育まれたと考えています。私のこれまでの会社人生を振り返ると、会社から求められる成果を常に出し続けてきたわけではありません。むしろ、成果を出せないことの方が多かったように思います。
もし丸井グループが個人の実績によって次の仕事やポジションが得られる会社だったら、私が『5PM Journal』に構想段階から関わることも、メンバー8名のマネジメントを任されることもなかったと思います。しかし丸井グループは、過去の実績ではなくその人の未来の可能性を信頼し応援してくれます。弱ったときこそ寄り添い、失敗からの成長を讃えてくれる会社です。昇進のチャンスも、目の前の成果ではなくその人の姿勢や行動から生まれるバリューで与えられます。果敢な挑戦による失敗を、会社を挙げて評価する『Fail Forward賞』が最近創設されたことは、そんな風土の象徴だと感じています。失敗を恐れずにチャレンジできる環境は、これから丸井グループに入る方にとっても大きな成長の場となるはずです。ぜひ、私たちと一緒に、良い未来を創るためのチャレンジをしていきませんか。
※所属およびインタビュー内容は2023年2月時点の内容です