「夢中になれる」楽しさを
ビジネスと共に
体現していく。
株式会社丸井
アニメ事業部
業務企画課
2010年入社/先進工学部電子システム工学科卒
入社後、有楽町マルイでレディスシューズ売場を経験し、チームでビジネスをする大切さを学ぶ。2年目に新規事業コンテストで受賞したテレビ通販企画のトライアルを行い、その後EC事業部でネット通販「マルイウェブチャネル」のサイト制作を担当。エポスカード事業企画部などを経て、アニメ事業部の事業戦略担当に。趣味はボディメイクで、筋トレと食事管理を毎日欠かさず行っており、常に前向きな気持ちを保つようにしている。
アニメ事業部は、アニメ作品を中心に版権元と協力して「店頭イベント」「オンライン販売」「エポスカードの提携カード発行」という3つの領域から、今まで丸井と接点がなかったお客さまとのつながりを生む部署です。私はそれぞれの領域の責任者と常にコミュニケーションを取りながら、全体の戦略を立案し、次の戦略を経営陣に説明しています。アニメ事業部の立ち上げから7年経ちますが、ビジネス環境の変化を踏まえ、店舗を中心としたコミュニケーション以外にどのような体験をお客さまが求めているのか。今、どんなコンテンツが盛り上がっているのか。その盛り上がりに、デジタルをどのように掛け合わせ体験価値を提供するのか。このようなミッションに対して、新たな取り組みを日々検討しています。
入社した時、全社員が応募できる新規事業コンテストが毎年開催されていて、私はさっそく1年目から新規事業を提案していました。そして早くも2年目に、テレビ通販の提案が採用され事業化に向けてトライすることになったのです。リアル店舗では売れている商品が、ECでは伸び悩んでいるのはしっかり商品の説明ができていないからだ。そう仮説を持った私は、テレビ通販で商品の良さをアピールし、ECと連動させることを思いつきました。しかし実際にやってみると、視聴者が集まる時間帯をつかみ切れない、制作費も使い放題ではない、など収益を得る難しさを身に染みて実感しました。ビジネスとして事業化させていくことの難しさにぶつかり、テレビ通販企画は残念ながらストップすることになりました。この経験があったからこそ、私はビジネスとして成功するポイントがどこにあるかを深く考えた上で、一つひとつの仕事に取り組むことができるようになりました。
アニメ事業部は経営陣との距離が近く、今後の戦略について直接説明する機会が多くあります。半年前のことですが、自分自身では丸井グループのビジョンを踏まえて提案したつもりが、経営陣からはかなり厳しいダメ出しをされたことがありました。ビジョンと戦略の辻褄を合わせただけだったかもしれない。そう反省した私は、事業部のリーダー層7名と週3〜4回、2カ月にわたって議論を重ねました。そこでも、先ほどの入社2年目に味わった失敗を思い出し、成功のポイントを全員で模索し続けたのです。そして、「ファンと人気のコンテンツが盛り上がっているプラットフォームに、丸井グループのフィンテックを掛け合わせ、さらに熱量を上げる。そのコンテンツやプレイヤーの規模は大小を問わない」という戦略が完成。再提案に臨んだところ、経営陣からは「こういう提案がほしかった」と評価され、自身の成長を実感しました。
一人ひとりの「好き」を応援する選択肢の提供。それはまさにアニメ事業部が直接かかわっているインパクトです。熱量の高いアニメファンが今どこに集まっているかを突きとめ、アニメファンが喜ぶ体験を提供する。それによってお客さまの人生を豊かにするためのサポートができると考えています。私は学生のころにダンスに打ち込んでいたのですが、ケガで断念するという挫折がありました。生活に支障が出ないように筋トレを始めたところ、見事にハマってしまいました。今ではフィジーク競技の大会に出るという目標を持ち、自身のボディメイクに夢中になっています。そんな夢中になれるものがある自分だからこそ、アニメに熱くなれる人、本気になれる人を応援できる。公私にわたる私の取り組みは、丸井グループが打ち出すインパクトに直結していると自負しています。
就活も、その後に続く人生も、スムーズに進むことばかりではないと思います。私も根っからの前向きな人間だったわけではありません。ケガをした時にはダンスの仲間に、テレビ通販企画で失敗した時や、経営陣への説明が通らなかった時には仕事の仲間に、それぞれ支えられてきました。自分の担当した企画を通してお客さまが喜ぶ姿も、私の大きな支えです。そんな、誰かとつながっているという感覚が、私を前向きにしてくれました。ですから、まずは就活を進めるにあたり、多くの人からアドバイスをもらってください。アドバイスを足で稼ぎ、たくさん吸収しましょう。そして、進むべき道は必ず自分で決めることです。自分で下した判断であれば、失敗や挫折はすべて良い経験と学びなり、蓄積されて成長につながるはずです!
※所属およびインタビュー内容は2022年2月時点の内容です