フードテックの
イベント企画や
未経験のノーコード開発で、
新たな「私」が見えてくる。
株式会社okos
フードテック事業部
2022年入社/文学部文学科卒
13年間続けたクラシックバレエでは海外の方と接する機会が多く、自分と異なる人々の文化や価値観に影響を受ける。大学では文学部を専攻し、そのなかでもジェンダー論に関心を持つようになる。また、接客のアルバイトを通して障がい者とのコミュニケーションを磨くために手話の資格を取得。インクルーシブな社会に関心を持ち何らかの形で社会課題の解決に貢献できる仕事をしたいと考え、丸井グループに入社する。半年間の店舗でのOJT期間中に「手挙げ」で新宿マルイ本館のフードテックイベントに参加。その後、現在の事業部へ。「食」領域は公私ともに好き。
※フードテック…最先端のテクノロジーを活用し、今までにない手法による食品や調理法を開発する産業分野。
フードテック事業部では、フードテックのスタートアップ企業さまとお客さまの出会いを生み出し、社会課題を解決する商品を広めることで、より良い社会作りをめざしています。私は実際にお客さまとの接点を生み出すイベントチームに所属。企業と消費者の最適な接点とは何か?ということについての検証から、スタートアップ企業さまとの商談、販促、イベント開催の準備まで幅広く携わっています。これまではマルイ店内での販売をメインとした物販イベントが中心でしたが、フードテックの良さを実際にお客さまに体感していただくことを目的に、事業部にとって初の飲食イベントを現在企画しています。私はそのイベントの販促責任者を任されました。ただの物販とは違い、お客さまに実際の商品に触れ、味わっていただくことができるイベントであり、商品を提供してくださるスタートアップ企業さまの期待は非常に大きいです。お互いに手探りなので急に方向性が変わったりもしますが、イベントの目的を見失わないよう企画の軸をしっかり持ちながら、柔軟に対応しています。この「ゼロから携わっている」という実感が、今のやりがいです。
フードテック事業部に異動した当初、私には不安がほとんどありませんでした。でも今は、毎日さまざまなことをインプットしながら走り続けているため、不安や疑問ばかり。もともとフードテックやイベントに関する知識はほとんどなかったのですから当然かもしれません。不安や疑問は、知識が少しずつ身につき、任される業務や、考える上での視点が増えた証だと思い、自分なりに成長できてはいるのだと感じています。それでも、初の飲食イベントを成功させるためのプロセスでは、モヤモヤする場面も少なくありません。そんなとき、私はそのモヤモヤを手元のノートに全部書き出すようにしています。これは就職活動で自己分析をする際に覚えた手法で、全部書き出して、「何にモヤモヤしているか」を探すのです。「何に」がわかれば解決策が見えてくるので、スッキリします。人にできたことが、自分にできないと思いたくない。私はそう考えながら、不安や疑問の解決に立ち向かっています。
イベントでは大豆ミートやオーツミルクといったプラントベースフードなど、地球環境に負荷をかけないサステナブルな新しい「食」を提案しています。これまでのイベントで感じているのは、「自分が考えていたよりも、サステナブルな商品を選ぶお客さまは少ない」ということです。入社前、私が想定していたストーリーとかなり違いました。お客さまが「この商品、いいな」と思って手に取り、購入する。その後、社会課題に貢献している商品であることを知り、社会課題に興味を持つ。そういうお客さまが増えていく……そんなストーリーを、私は描いていたのです。でも実際に手に取ってもらうには、まずお客さまの目を引く商品にしなければなりません。「おいしそう」「かっこいい」「値段が手頃」など、本来の目的からは少し外れた点にも注力する必要があるのです。私が目指すストーリーをあきらめず、実現に向けて時間をかけ、多くのプロセスを踏むこと。この仕事を通して、その大切さを学びました。
新社員のDX研修では、自分の新しい能力を発見することができました。学生時代はExcelすら使っていなかった私が、研修でノーコードツールを使ったアプリ開発を経験。提案したアプリが予選を通過し、「丸井グループ社内版 アプリ甲子園」(※)に進めることができました。「世界観やメッセージに共感した商品を選んでいただく」というコンセプトで、一人ひとりにぴったりのハンドクリームを提案するサービスをチームで企画。収益・成長性などを策定する“企画”チームと、実際のアプリ開発を行う“テック”チームに分かれ、私は後者に所属しました。最初はシステムの担当になったこと自体が自分でも意外でしたが、この研修の中で、「システム開発の才能を持っているからぜひ仕事で活かしてほしい」とアドバイスいただいたことが自信につながりました。今はフードテックイベントのサイト開発にも携わっています。そんな新しい自分と出会う機会を与えてくれた丸井グループに、とても感謝しています。
※共創投資先であるライフイズテック(株)さまと協業したプログラミングコンテスト。丸井グループ社員がアプリを自作しプレゼンを展開。
参考:https://www.to-mare.com/news/2022/1-2.html
皆さんの「今」を、じっくり自分と向き合う時間に使ってください。自分の幸せとは何なのか。働く意味は何なのか。自分の強み・弱みはどこなのか。本気で考えて取り組めば、どの道に進んでも後悔はないと思います。しっかりと自分を知ることで、仮にうまくいかないときがあっても、周りの人や環境のせいにせず、初心に戻って頑張れるのではないでしょうか。私は最近上司から「あなたは働く目的がしっかりあって、『ブレない軸』があるね」と言われました。イベントを成功に導くためのプロセスでモヤモヤしたり、サステナブルに関して自分が学生時代に描いていた理想とのギャップを知っても、やはり「社会課題の解決に貢献したい」という私の目的自体はブレていません。学生時代に自分と向き合い、自分について深く知ることが、社会に出てから『軸』になるのだと感じています。ご自身と向き合っていただき、その先に丸井グループがあるのであればとても嬉しく思います。
※所属およびインタビュー内容は2023年2月時点の内容です