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事業戦略

事業戦略

経営ビジョン「好きが駆動する経済」

丸井グループでは「インパクトと利益の二項対立を乗り越える」というビジョンの実現のために、創業100周年の2031年に向けた経営ビジョンとして「好き」が駆動する経済を掲げています。「好き」が駆動する経済とは、これまでの価格と機能といったコストパフォーマンスを突き詰めるデフレ経済と違い、一人ひとりの価値観や感情といった「好き」を原動力とする新しい経済圏です。

好きが駆動することで、暮らしだけでなく、仕事にも喜びを見出し、すべての人が希望を持てる社会をめざします。

重視する考え方の図
従来の機能や価格を重視する「コスパ経済」に加えて、近年では「好き」という感情が大きな価値を生み出し、経済を駆動する要因になっていることを示している。
デフレ経済から好きが駆動する経済への図
デフレ経済がもたらす「コスパ偏重」や「将来不安」から脱却し、「好き」が駆動する経済によって新しい市場を生み出し、仕事や消費に喜びや希望を見いだす未来を示している。

「好き」を応援するビジネス

私たちが掲げる「好き」が駆動する経済を実現するためのビジネスのプラットフォームになるのが「好き」を応援するビジネスです。

創業より小売とフィンテックが一体となったビジネスモデルを時代の変化に合わせて進化させながら取り組みを進めてきました。この「好き」が駆動する経済に向けては、「好き」を中心にフィンテックや小売だけでなく、共創投資や人・組織といったすべてを通じた「好き」を応援するビジネスへと転換していきます。

そして、これによってビジネスを通じた社会課題解決(インパクト)の実現をめざすとともに、2031年にグループ総取扱高10兆円、PBRは3~4倍をめざします。

『好き』を中心に7つの分野(フィンテック、イベント、グッズ、サービス、共創投資、事業開発、人・組織・働き方)が重なり合う図
グループ総取扱高10兆円、PBR3〜4倍と2031年独自の戦略インパクトの表
左の図では企業グループの規模感と評価指標を示しており、総取扱高が10兆円に達していること、そして株価純資産倍率(PBR)が3〜4倍と高い水準にあることを表している。右の表では2031年独自の戦略インパクトである一人ひとりの「好き」が駆動する経済を創る、働く人の「フロー」を生み出す社会を創ると揺るがない長期インパクトである将来世代の未来を共に創るを表している

プラットフォームとなるイベント・グッズ・カードの一体型ユニット

「好き」を応援するビジネスのプラットフォームとなるのが、イベント・グッズ・カードの一体型ユニットです。

私たちがこれまで培ってきた、自主編集売場やプライベートブランドでの企画・製造などの小売事業のノウハウを活かし、イベントではお客さまの「好き」に寄り添った満足度の高い体験と、お客さまのニーズに寄り添ったグッズを提供します。

同時に、アニメ、スポーツ、アーティストなどお客さまの多様な「好き」にお応えする「好き」を応援するカードと連動することで、マルイ店舗のない商圏のお客さまとの接点を増やし、カード会員拡大を推進していきます。

イベント・グッズ・カードの3つの円が重なり合うベン図

社員の「好き」を活かした事業開発

丸井グループでは、イノベーション創出をし続けられる企業をめざし、能力と挑戦、創造性としあわせ、というビジネスにとって重要な要素を包括的に捉えられる「フロー」という概念に注目し、社員一人ひとりの働きがいと組織活力を高める取り組みを行なっており、「好き」を活かす社員は好きを応援するフロー比率が8割と非常に高いことがデータからわかっています。

コンクールなどを通じて、社員の「好き」を活かす機会を増やしアイデアや知識、ノウハウなどの無形資産を活かしたビジネスを拡大します。

また、これまで共創投資を通じたイノベーション創出をめざしてきましたが、これに加え、会社にいながら社会を変えるソーシャル・イントラプレナー(社内起業家)の育成にも取り組んでいきます。

「好き」を応援するコンクール集合写真
起業家と社内起業家によるイノベーション創出を示す図
起業家の共創投資と社内起業家の事業開発を通じて、社員の「好き」を活かしたイノベーションを生み出す取り組みを表している。