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2026.09.04

次は自分が、将来世代に機会を託す。「好き」が使命感を加速させる【カラフルキャリア~私の原動力~#32】

丸井グループは「お客さまのお役に立つために進化し続ける」「人の成長=企業の成長」を経営理念に掲げ、人的資本経営に取り組んでいます。手挙げ制による学びの場への参加やグループ間職種変更など、多くの社員がさまざまな経験をそれぞれのキャリアに役立てて活躍しています。連載「カラフルキャリア~私の原動力~」では、多様なキャリアで活躍する社員に注目し、その原動力をひも解いていきます。

今回は、「『好き』を応援することと社会課題解決を両立させる社員」をテーマに、エポスカード「好き」を応援するカード事業本部で活躍する佐々木崚真さんにお話をうかがいました。

事業規模を活かして、社会を変えていく

―はじめに、現在のお仕事について教えてください。

エポスカードの「好き」を応援するカード事業本部の企画開発1課に所属しています。ヘラルボニーさんとの共創で生まれた「ヘラルボニーカード」の共創チームを担当しているほか、「ミュージアム エポスカード」、そして離れて暮らす家族の様子・変化に気づける介護サービスのイニシアティブ*に参加しています。

*イニシアティブ:新規事業創出に向け、手挙げした社員が社内副業的に活動する。「ミュージアム」をはじめ14のテーマが存在(2026年8月時点)。

―入社2年目ながら、さまざまなことに取り組まれていますね!

思えば、高校時代からいろんなことに手を出していたので、性格だと思います(笑)。社会課題解決にかかわる活動が中心で、スリランカで実施されるスタディーツアーへの参加や若者がジェンダー平等な社会をめざして一歩を踏み出すサードプレイスの運営、外国籍の方が活躍できる社会をめざす企業でのインターンなどですね。

学生時代の佐々木さん

―社会課題解決に興味を持ったきっかけはあるのでしょうか。

実は幼いころ、職場のストレスから寝込んでしまった母を、私が看病することが多かったんです。当時その職場では男女差別が残っていたようで、「どうして性別で不当な扱いを受けなければならないんだ」と子どもながら納得がいかなくて。加えて、私自身LGBTQ+の当事者でもあったので、気づけばマイノリティを取り巻く社会課題が自分事になっていたんだと思います。

―では、そこからなぜ丸井グループへの入社を決めたのでしょうか。

社会課題解決を掲げる企業は数多くありますが、事業と切り分けずに向き合っている点に、丸井グループならではの魅力を感じました。また、学生時代にNPOやソーシャルベンチャーで活動していたのですが、小規模な組織のスピード感や挑戦のしやすさには魅力を感じた一方、より大きな規模で多様なプレイヤーを巻き込みながら、社会構造そのものに働きかけたいという思いがありました。

―何か思うところがあったんですね。

ソーシャルベンチャーで、外国人の日本での起業を支援していた時のことです。外国籍の方だとどうしても審査のハードルが高く、銀行口座の開設が難航する傾向がありました。何人、何十人と支援して、ようやく一人が口座を開設出来た時、もちろん達成感はあったのですが、こういった事例を一つひとつ積み重ねていくだけでは、社会を変えるまでにかなりの時間を要してしまう、と感じたんです。だからこそ、事業規模を活かしながら社会課題解決に取り組める丸井グループに挑戦したいと思いました。

「好き」が使命感をブーストする

―学生時代からさまざまなことに取り組んできた、佐々木さんの原動力は何なのでしょうか?

情熱的に言えば「使命感」…ですかね。果たすべきミッションがあって、そこに尊敬できる仲間がいれば、不思議と使命感が湧き上がって。しかも、「好き」という思いが使命感をブーストしてくれるんです。先に使命があって、そこに自分が突き動かされるという意味では、ミッションドリブンな性格なのかもしれません。

―「好き」が使命感をブーストとはどういうことでしょうか?

例えば、現部署に異動してからミュージアム エポスカードを担当することが決まったのですが、実際に博物館や美術館に足を運んだり、立ち上げに携わった同僚に話を聞いたりするうちに、「このカード、めちゃくちゃいいサービスじゃん!」と好きになって。また、イニシアティブでかかわっている介護サービスは新社員で立ち上げたプロジェクトなのですが、チームメンバーの一人が介護に並々ならぬ熱意があり、「この人がやりたいことを形にしたい!」と思ったらやる気がみなぎってきました。

―仕事を通じてさまざまな「好き」が生まれてきたと思いますが、これまで担当してきた仕事の中で、特に印象に残っているエピソードはありますか?

最も印象に残っているのは、ヘラルボニーさんとの共創で実施した、ヘラルボニーカード会員さま・株主さま向けイベントですね。日々の業務では、カードの発行枚数や会員数など、数字を中心に成果を見てしまうことがどうしても多くなります。しかし、このイベントでは、実際にカード会員のお客さまとお会いし、ヘラルボニーやヘラルボニーカードへの想いを直接うかがうことができました。

多くのヘラルボニーファンの皆さまにお越しいただきました

イベント当日には、ヘラルボニーに所属する作家のご家族の方からも言葉をいただきました。「最初はヘラルボニーカードが社会に受け入れられるのかわからなかったけれど、毎月着実にカードの発行枚数が増えていくのを見て、こんなにも共感してくれる人がいるんだと知り、『頑張って』と言ってもらえた気がした」と。その言葉を聞いた時、自分が携わるカードが単なる決済手段ではなく、お客さまや作家の方々に何かを届けられているのだと実感し、大きなやりがいを感じました。

何より、ヘラルボニーは昔から好きなブランドだったので、こうしてかかわれるだけでもまずうれしいです(笑)。

次は自分が「大人」になる番

―今後、やってみたいことや実現したいことを教えてください。

まずは、今担当しているヘラルボニーカードやミュージアム エポスカードを通じて、お客さまの「好き」をより深めていく仕組みをつくりたいと考えています。カードへの入会のきっかけは、デザインや世界観への共感であることが多いのですが、そこからカードの利用や、共創先の魅力をより深く知ることにはつながっていないお客さまも一定存在します。だからこそ、カードをきっかけに各パートナーの価値をより深く知っていただき、「好き」が深まっていくような体験づくりに取り組んでいきたいです。

「お客さまの好きを応援すること」と「事業として成果を生み出すこと」は、対立するものではなく両立できるものだと思っています。共感や「好き」という感情を起点に、お客さまの満足度向上と、カード利用・会員拡大の両方につながる仕組みづくりに挑戦していきたいです。

―中長期のスパンで見た時、実現していきたい世界はありますか?

若者がエンパワーされる社会、ですね。私自身、世の中の「大人」からたくさんの機会をいただきました。人間関係に悩んでいた中学時代、NPOを運営していた地元の歯科の先生にすすめられスリランカに行ったことで、高校は国際学科に進みました。その高校では、学校のカリキュラムで先生が社会課題を多く取り扱ってくれたおかげで、社会課題への関心が高まりましたし、大学時代には、社会課題を解決したいと思っている私に声をかけてくれた先輩方のおかげで、いろんな活動に参加できました。そして今、上司の方々が信頼してくれているおかげで、複数のプロジェクトにかかわれています。そして、声をかけてもらったことに愚直に応えようとしてきた結果が、今の自分をつくっていると感じています。「やってみたら?」と誰かに言ってもらえることが、私にとってはとても喜ばしく、貴重なこと。次は私が「やってみたら?」と次世代に言う番でありたいですし、その際にきちんと支援できる人になりたいです。

あらゆる課題を解決できる、全知全能の存在なんていないと思います。でも、好きなコンテンツがなくならないよう支援したい人、介護や医療の課題を解決したい人、性のあり方により生まれている格差をなくしたい人…一人ひとりが興味関心のある領域は、きっとあって。各フィールドで活躍する若者に、丸井グループが共創という形でリソースを提供していけば、将来世代の想いが形になる社会につながっていくと信じています!