個を活かしたチームづくり。
「好き」を共通の想いに
インパクトを実現。
株式会社okos
Kコスメ事業部 課長
2007年入社/理工学部卒
オケージョン(パーティードレスやフォーマルスーツ等)商品の販売・MDを経て、入社前からの希望だった店舗のテナントリーシング・開発担当に異動。ファッションテナントを中心に、マルイ店舗へのリーシングを推進。管理職に昇進後、エポスカードのデジタルコミュニケーションでのUI/UX担当を経験し、現在所属している「Kコスメ事業部」の新規立ち上げを担当。趣味は野球観戦で、休みの日は球場まで足を運ぶ。
私はKコスメ事業部で、「KOREAJU(コリアージュ)」という韓国コスメのECサイトを運営し、韓国コスメの魅力をお客さまにお届けしています。高品質なのに価格がお手ごろな韓国コスメは世界中で大人気ですが、次々に新しいトレンドが生まれる一方で、日本国内では最新の商品がなかなか手に入りません。気軽に試せる場所もまだまだ少なく、ネットには情報が溢れているため、どれを選べばいいか判断に迷うお客さまが多くいらっしゃいます。そこで私たちは、韓国コスメのセレクトショップ「KOREAJU」というECサイトを立ち上げました。バイヤー経験のあるスタッフが最新の韓国コスメを仕入れ、Webマーケティング経験のあるスタッフが自らサイトを制作。韓国コスメが大好きなスタッフが、使用感やレビューをSNSでお伝えしたりと、それぞれの強みやスキルを活かして、お客さまに喜んでいただけるよう日々取り組んでいます。実際に商品を気軽に試したいというニーズにお応えするため、マルイ各店をはじめ、商業施設でポップアップショップを開催し、年代や性別にとらわれず幅広いお客さまに韓国コスメを楽しんでいただいています。私は課長として、チームメンバーの個性を活かしながら、単なる販売だけではなく「好き」でつながるコミュニティをつくり、デジタル中心の新しいショップ形態の確立をめざしています。
私は学生のころからファッションが好きで、さまざまな百貨店やSCでアルバイトをしていました。店舗で働く中で、「このお店にはこんなブランドを入れたらもっと良くなるはず!」とイメージを膨らませるようになり、ブランドのリーシングに興味を持つようになりました。就職活動ではリーシングを経験できるさまざまな企業を見ましたが、その中でも働く社員の温かさを感じた丸井グループに入社を決めました。私の配属希望はもちろん、テナントを誘致するリーシング担当。そして入社5年目に遂にその希望が叶って異動し、学生のころに描いていたイメージを次々に形にするチャンスを手に入れました。リーシング担当での8年間という在籍期間は、これまでの会社人生で一番長いものですが、常にモチベーション高く仕事ができたおかげで昇進することができ、30代前半で管理職にもなりました。まさに「好き」を仕事にすることの大切さを実感できた貴重な期間です。
先ほどお話ししたリーシング担当の次に、管理職として配属されたのはエポスカードのデジタルコミュニケーションにおけるUIを考えるシステム部門でした。入社以来ずっと小売のフィールドでキャリアを積んできた私には、わからないことばかりで、会議では知らない言葉が飛び交い、まるで転職をしたような感覚でした。でも、今となってはそれがかえって良かったと感じています。もしリーシング担当で管理職を続けていたら、私は自分のやり方を押し通していたかもしれません。知識も経験値もまったくない部署で管理職となったことで、私はメンバーとのコミュニケーションを深められたと思っています。今どういう気持ちでいるのか、なぜそう思ったのか、メンバーの想いをしっかり聞き、一緒に悩みながら、一生懸命考えて導き出したことを応援する、そんな仕事の進め方ができるようになりました。メンバーの成長に、私自身も達成感を感じる。これまでにない感覚を得られるようになったのです。このような機会に出会えたことにとても感謝しています。
エポスカードのシステム部門から「Kコスメ事業部」立ち上げのために異動する時、社内の知り合いから「自分も何か手伝いたい」と声をかけてもらいました。みんな、韓国コスメが好きな人ばかりです。手探りでつくり上げていく新しい事業部ですから、応援したいと言ってくれる人たちの力を借りない手はありません。そこで、「『好き』を仕事にしませんか?」と期間限定のプロジェクトメンバーを社員に向けて公募をしたところ、店舗やグループ各社からたくさんの韓国コスメファンが手を挙げて参加してくれました。普段はそれぞれ異なる部署で仕事をしているメンバーが「好き」という共通の想いで集まり、ポップアップショップでの接客やSNSでの情報配信をしてくれました。何よりうれしかったのは、その人たちの「韓国コスメが好き!」という想いを応援できたことです。プロジェクト参加をきっかけに、Kコスメ事業部へ異動希望を出してくれるメンバーもいました。お客さまに接する私たちが共通の「好き」を持って仕事に取り組むことは、お客さまに必ず伝わります。その結果、お客さまとの間に共感が生まれ、その共感の輪がどんどん拡大していくことで、インパクトで掲げる「一人ひとりの『好き』を応援する」につながる――。私はそう信じています。
今思うと、入社当時の私は、行動にしても身なりにしても、決して優等生とは言えませんでした(笑)。でも、どんな時でも前向きに一生懸命取り組み続けてきたという自信はあります。前向きに取り組んでいれば、たとえ失敗してもまわりの人が必ず助けてくれる、それが丸井グループの風土です。管理職になれたのも、私個人の力ではなく、まわりの人の支えや後押しがあったからこそ。「黒木さんは前向きだから、何か応援したくなるんだよね」そう言って手を差し伸べ、支えてくれた方々には本当に感謝してもしきれません。若い皆さんは失敗して当たり前、やりたいと思ってもできないことがあって当たり前。私は自分の経験からそう思っています。だからこそ、皆さんには「多くのことに挑戦してどんどん失敗してほしい」です。今度は私が、皆さんをフォローする番ですから。
■ある土曜日
開催中のポップアップショップを訪問し、店舗メンバーと打ち合わせ。
お客さまとも直接会話をして、最新トレンドや情報の集め方などを教えてもらう。
※所属およびインタビュー内容は2022年2月時点の内容です